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今日も私は、お父さんとお兄ちゃんとセックスする。
第16章 家族旅行(2)
「陽菜ちゃん、大丈夫? きっと疲れが溜まっていたのね……。お風呂から先に出てきてしまってごめんなさい」

「いえいえ、静江さんが謝ることじゃないですよ」

「でも……」

「静江さんは私たちのことは気にせず、ゆっくりしていてください」


 私はお父さんと静江さんの会話を聞いて胸が苦しくなった。ぎゅっとお父さんの手を握り返す。


「心配ですから、私も陽菜ちゃんのそばにいますよ。陽菜ちゃん、安心してゆっくり身体を休めてね」

「……」


 不思議なことに、静江さんの言葉には全て棘があるように聞こえる。


「そうだわ、食欲はある? さっき料理が運ばれてきたの。薬を飲むなら、少し食べた方がいいわ」


 静江さんはいい人の仮面を被って私に接してくる。


「……食べたくない……」

「そうなの? じゃあ、お腹が空いたら言ってね」

「静江さん、ありがとうございます」

「いえ、陽菜ちゃんは義理の妹だもの。心配して当然ですよ」


  静江さんはにっこり微笑んだ。



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