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第29章 ７月２６日　妊活２日目とナイトプールパーティー

お隣さんになにか…お土産を
買っても良いかも知れないと思いつつ。

玄関で巨峰を持っていると
子供2人を連れた妹の姿が見えて。

『巴姉、遅くなっちゃった？
それ巨峰？どうしたの？』

「あ、千冬。いらっしゃい…。
これは今お隣さんに貰ったの」

『巴ねぇね…、こんにちは～』

『こん…にちは』

この前まで赤ちゃんだって
思っていたここなちゃんも、
簡単な単語は話すようになっていて。

お兄ちゃんの大和が手を繋いで
一緒に家から歩いて来たみたい。

妹と一緒に料理をする間は、
旦那さんがふたりを見てくれるので。

妹の千冬と一緒にキッチンに向かった。
大和はそれなりに大きいから
ある程度の物は食べられるけど
ここなちゃんが食べられる物を
用意する感じになっていて。

子供用のスプーンとか
フォークを使って自分で
ある程度は食べらえるから。
刺しやすい感じのサイズに切って
薄めの味付けで用意してるらしい。

その内双子も来るだろうから、
有翔さんはお料理を手伝って
くれるだろうし、來翔さんの
方は…一緒に全力で遊んでくれるから
多分夕飯の支度が出来るまでの間
2人が退屈する事は無さそう。

「あ、千冬…あれだったら
有翔さんと來翔さんが来たら
ノンアルのビール買ってこようか？」

『もう、ビール飲めるから大丈夫だよ？
ここなも丁度卒乳したから飲めるよ』

そう言えば…この４月から
こども園に通い始めたから
卒乳させてるって言ってったっけ？

前のバーベキューの時は
まだ完了してなかったけど、
もう完全に卒乳できたみたい。

ピンポーンとインターフォンが
鳴って双子も丁度来たみたいで。

淡路島のいつもの所で
釣って来た鯛を捌いて
持って来てくれたから。

有翔さんが妹にここなちゃんにも
鯛を食べさせてあげて欲しいからと
2人に薄味の鯛のクリーム煮を
作って来てくれたみたいで。

妹とアレルギーとか無いかとか
やり取りしてたみたいなんだけど。

タッパーの中のクリーム煮を
見せて貰ったんだけど
人参が星型にしてあって可愛かった。

妹が有翔さんにお礼を言いながら
いいお嫁さんになれるって
言いながらバシバシ
有翔さんの背中を叩いてて。