この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
社長は彼女の“初めて”を知っている
第1章 仮面の女
車に乗り込むと、加賀見さんはすぐにエンジンをかけず、静かに私を見つめた。

「……俺で練習するか?」

その言葉に、思考が止まる。

顔が、すっと近づいてくる。

「ほら。俺に、キスしてみろ。」

心臓が跳ねた。
空気が、一瞬で熱を帯びる。

「今回の役、お前からキスするんだぞ。」

低くて、落ち着いた声。

それなのに、どこか命令のように聞こえた。

逃げられない、みたいな。

理性が「やめておけ」と叫んでいた。

でもその声は、彼の視線の熱に溶かされていく。

そして私は、
ほんの一瞬の躊躇のあと──

彼の唇に、自分の唇を重ねていた。

柔らかくて、でも思ったよりも熱くて。

どこかで知ってる“触れ合い”とはまるで違う。

唇が合わさった瞬間、体の奥がビリッと震えた。

「……」

一瞬で離れた唇。

だけど、私の中にはまだ“彼”が残っていた。
/22ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ