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社長は彼女の“初めて”を知っている
第1章 仮面の女
その一言が、どれほどの勇気を必要としたか。

声にはならなかったけれど、私のすべてがこもっていた。

しばらく沈黙が続いた後、加賀見さんが小さく息を吐きながら、ぽつりと言った。

「……ごめん。」

その言葉が、思いのほか刺さった。

「どうして……謝るんですか」

少し強くなった自分の声に、自分で驚いた。

「いや……初めてって、ちゃんと……したかっただろ。そういう、なんか、特別なタイミングでさ」

その瞬間、胸がギュッと痛くなった。

「……謝らないでくださいよ。謝られた方が、なんか……惨めになる。」

たぶん、泣きそうな顔をしていたと思う。

でも泣きたくなかった。

泣いたら、本当に“女の子”みたいで、もっと惨めになってしまいそうで。
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