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社長は彼女の“初めて”を知っている
第1章 仮面の女

「……あーあ。どこからそんな写真、出てくるんだろ。」
私は、ため息まじりに事務所のソファに身を投げた。
黒のスキニーデニムに白のTシャツ。メイクも落として、もう完全に“色気ゼロ”の私。
それでも誰かのスマホが切り取った写真一枚で、“セクシーモデルの恋”になる。
ほんと、芸能界って不思議。
「人気モデル、会社社長と恋愛。それだけでトップニュースだからな。」
そう言って、デスクをトントンと指先で叩く声が聞こえた。
視線を向けると、事務所の社長・加賀見誠さんが、コーヒー片手にこちらを見ている。
スーツのジャケットは椅子にかけられ、白いシャツの袖を無造作にまくっている。
ボタンもひとつ外されていて、色気を振りまいているつもりはないのに、どこか艶っぽい。
私は、ため息まじりに事務所のソファに身を投げた。
黒のスキニーデニムに白のTシャツ。メイクも落として、もう完全に“色気ゼロ”の私。
それでも誰かのスマホが切り取った写真一枚で、“セクシーモデルの恋”になる。
ほんと、芸能界って不思議。
「人気モデル、会社社長と恋愛。それだけでトップニュースだからな。」
そう言って、デスクをトントンと指先で叩く声が聞こえた。
視線を向けると、事務所の社長・加賀見誠さんが、コーヒー片手にこちらを見ている。
スーツのジャケットは椅子にかけられ、白いシャツの袖を無造作にまくっている。
ボタンもひとつ外されていて、色気を振りまいているつもりはないのに、どこか艶っぽい。

