この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
純潔の檻 ―敵国の騎士に囚われて―
第1章 堕ちた城
そして彼の腕が、私の腰をそっと抱き寄せた。

「兄上の命令は絶対だ。我慢しろ。」

囁かれたその声は、低く、震えていた。
その震えが、怒りなのか、欲情なのか、私は分からなかった。

だが、次の瞬間――

彼の唇が、私の唇にそっと触れた。

「……っ」

一瞬だけ触れただけ。

だがそのキスは、カイルの冷たい支配とはまるで違っていた。

優しく、切なく、まるで壊れ物に触れるような……熱を帯びた口づけ。

「ふぁ……」

思わず、唇の隙間から、情けない吐息が漏れてしまった。

自分の声に驚いた。

感じてしまった自分に、戸惑った。

体の奥がかすかに疼いた。

たった一度の、ただの口づけだったのに――

なのに、どうして。どうして、ゼノのキスにだけ……。
/17ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ