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柔肌に泥濘んで、僕は裏返る
第13章 一気呵成のカタルシス
カラオケの個室というのは、裕樹に若干のためらいをもたらした。

完全な密室ではなく、薄い壁一枚隔てた向こうには他の客の歌や笑いが漏れ聞こえる。

そんな場所で楓の体を貪るのは、背徳感と同時に理性が鈍る。

そして、楓の感度の良さと快楽に歪む反応は、その理性を最も容易く破壊する。

裕樹の手は止まらず、隣に座る楓の背後へと腕を回して、抱きすくめる体勢になった。

ブラジャーの縁を指でなぞり、ためらいなく指を差し込む。

密度の高い柔肉を鷲掴みにして、ブラジャーの隙間から溢れるようにはみ出した。

「あんっ、…すごい真剣…っ…もっとしてぇ…。」

楓の声は驚きと喜びの混じった響きを帯び、背中をわずかに反らす。

背後にいる裕樹の後頭部を撫でる指が、次の瞬間には髪をくしゃっと、かき乱すように掴んでいた。

(感度すご…感じすぎでしょ…40代の女の人ってエロい…)

楓の反応の良さに気分が良くなった裕樹は、柔肉の中心にある、硬くなった芯を指先で弾く。

「あ゛っ…!もっと…強くして…んんっ」

僅かに硬かった突起が、弾くたびに敏感に尖っていく。

優しく包み込むように撫でているのに、楓は腰を揺らし、さらに強さを欲しているようだった。

楓から「それじゃ満足できない」と挑発されているみたいで、裕樹の心の奥がざらつく。
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