この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
四谷荒木町の女〜再会の熱い夜
第2章 再会と誘惑
「ご馳走さま」
「毎度あり」

 会計を済ませ、豆絞りの手拭いを頭に巻いた大将の威勢の良い挨拶を背に、混んできたラーメン屋を出た。外には客の列が。人気店らしい。味噌ラーメンを頼んだら、これがなかなかうまかった。

 取材も無事に終え、思いがけずうまい晩飯にも巡り会えた。

 ……酒でも飲んでいくかな。

 春の宵の風に吹かれながら、あの辺には塩対応だったがうまい蕎麦屋があったとか、ここには手狭な立ち飲み屋があったとか、記憶に残っている四谷荒木町と今の街を重ね合わせ、ぶらぶらと歩きながら懐かしい気分に浸る。

 サラリーマンだった当時によく通った焼き鳥屋はスナックになっていた。見たところ、くたびれてはいたが建物は当時と変わらない。店の前に「スナック美和」と書かれた看板があった。

 ……ちょっとだけ寄ってみるか。

 店の黒いドアをそっと開ける。ひと気のない薄暗い店内はしんとしていた。

「こんばんは」

 開店前だったかと、遠慮がちに声をかけた。そういえば表の看板は明かりが灯っていなかった。

「あ、いらっしゃいませ」
「あのう。やっていますか?」
/30ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ