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池袋ウエストゲート・ラブホテル〜追われる美女の事情(わけ)
第3章 美しき娼婦の誘惑
「オッケー。わかった。信じる。助けてもらったし。それでなにを聞きたいの」
「ミカさんは……その」

 さて、どう表現するべきか?
 娼婦だろうと言っても怒らないか?
 コールガールのほうがいいか?

「わたしは、男性からお金をもらってセックスする女なんです」

 言葉を選んで聞いた神岡へ、なんでもない風にそう言った。

「別に、気をつかわなくてもいいのに」
「そうか。ミカさんはいくつなの?」
「何歳に見えます?」
「さあ……」

 女の年齢を当てるのは難しい。

「ねえ。こんなことしてたら時間が無くなっちゃうけど」
「構わないよ。延長してもいいし」
「そう? ならいいけど。大学生ですよ」
「えっ」
「わたしの歳。大学生なんです」

 ……そう言われたら、そう見えなくもない。

「なーんてね。嘘です。信じた?」
「ははは。まあ……ね」

 本当は二十七歳であると教えてくれた。

「それで、契約者ってなに? ミカさんはデリ嬢なのか?」
「今は違う。どこにも所属していない。個人でやってるの。男性たち一人ひとりと契約書を交わしてサービスを提供するのよ。このわたしをね」
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