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僕の愛する未亡人
第14章 欲しがる未亡人 本間佳織③
「ベッド……座ってくれる?」

理央はその意味がよくわからなかったが、おろおろとしながら、仕事着なのにいいのだろうかと腰を下ろす。

佳織もその横に座った。

「岳……あと一時間半くらいで帰ってくると思う」

「ご飯、待てますよ。楽しみ」

理央が嬉しそうに笑ったその時、佳織は理央のネクタイを半ば強引に引っ張った。

「えっ」

驚いた声が漏れる。そのまま、理央の体がわずかに佳織の方へ傾く。
距離が、縮まる。

「佐藤くん……今日ね、あたし、少し辛いの」

「え? 体調?」

理央は慌てて佳織の顔を覗き込んだ。
けれど、佳織の表情はどこか遠くを見つめるようで、焦点が合っていなかった。

「……ううん」

言葉を切ると、佳織は視線を落とし、理央の胸元に手を置いた。
指先が、そっとネクタイの結び目をなぞる。

「お腹の奥……辛い」

囁くような声だった。佳織の耳の奥に、まだ冴子の声が残っている。
そのせいで、どうしようもなく辛い。
理央の方は、戸惑いと熱がせめぎ合った。
ゆっくりと視線を上げた佳織の瞳は、泣き出しそうにも見えたし、熱に浮かされているようでもあった。

「ねえ、佐藤くん……」

佳織はそのまま、理央の胸に額を預ける。
白いシャツの布越しに、鼓動が伝わってくる。

「あたし、スーツ……だよ」

「あ……ぅ」

理央はようやく意味がわかって、口をパクパクさせる。
その反応が、佳織にはひどく可愛らしく映った。
ほんの少しだけ唇の端を上げて、佳織は理央の胸元に頬を寄せる。

「お腹の奥、辛いから……して。息子、帰ってくる前に」

胸元に頬を寄せたまま、佳織は理央の手を取る。
今日冴子がやったように、その手を太ももの上に引き寄せた。
じっとりとした理央の熱が、スカート越しに伝わる。

「わ……こ、こんなの……えっち……」

佳織が顔を上げると、目をぎゅっと閉じる理央の顔が見えた。

「おばさんに、そんなこと思ってくれる……?」

「だ、だから、おばさんじゃな……っ」

佳織はその体勢のまま、ネクタイの結び目に指を這わせて、耳元で囁いた。

「さすがにデスクの上は無理だけど……ここでなら、いいよ」
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