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僕の愛する未亡人
第9章 はじめての朝
「そう…それなら良かったけど……」

佳織はテーブルの上を片付けようと、視線を向ける。
昨夜はテーブルの上のものをそのままにしておいたはずだが、グラスなどが綺麗に片付けられている。
シンク横の水切りカゴには昨日使った食器が重ねられていた。

「洗ってくれたの? ありがとう」

「残ったもの、どうしていいかわかんなかったので、皿にいれたまま、シンクの横置いといたんですけど」

「良かったのに……」

佳織はケトルで湯を沸かし、二人分のインスタントコーヒーを作ると、理央の横に座った。

「インスタントだけど、どうぞ。ブラックで良かった?」

佳織はカップを理央の方にも置いて、自分の分を手に取った。
立ち上る湯気の向こうで、「うん、僕も飯塚さんもブラック」と言う。
その言葉に、昨日までなら冴子に嫉妬していたかもしれない。だが、今は冴子と理央の関係に自分も巻き込まれていることが、どこか嬉しい。

「上司だけど……仲良しだね」

「え、あ……うん、僕、飯塚さんのことは尊敬してるから」

理央は困ったように、だが正直に言った。佳織は、昨日冴子に否定されたことを、理央に尋ねてみる。

「――飯塚さんと、してるんでしょ」

切れ長の目をちらりと理央に向ける。
理央はごくりと唾を飲み込む。どう答えれば佳織を傷つけずに済むのか、理央にはわからなかった。

「ふふ、答えなくていいよ。あのね……佐藤くんと二人だったらあんな風にならなかった。拒んでたと思う」

昨夜、それは理央も感じていたことだった。冴子の挑発で、佳織は突き動かされたのだ。
それに、三者によって織り成された時間は挿入を伴う行為より、はるかにいやらしかった。その時の佳織を見れた――今はそれだけで嬉しい。

「 寂しいから、佐藤くんの側にいたいとは思うんだけど」

理央は少し考え、慎重に言葉を選んだ。

「したくないなら……いいんじゃないですか。家に上げてもらったから、セックスがOKと僕は思わない。……本間さんとしたいけど……嫌われたらやだもん。それに昨日の本間さんはエロすぎるから、それで十分」

「や、やだ……」

その言葉を優しく受け止めながらも、恥ずかしくなって理央から目を逸らす。心の奥で、昨日の夜の余韻を思い返してしまう。
理央がカップを置いて、左手を佳織の腰に伸ばす。
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