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魅惑~甘く溺れる心と身体。
第20章 愛される資格。
◆
腰が重怠い……。
飛んだ意識が覚醒した現在の時刻は午後15時を回っていた。
大変だ。
ご飯の用意、何もしてない。
慌ててベッドから身体を起こそうとしたら――。
「っひゃ!」
転けそうになった。
「おっと!」
前のめりになって転げそうになると、すぐに腕が伸びてきて、後ろに引き寄せられた。
驚いて見上げれば、すぐそこには唯斗さんの顔があった。
「ゆいとさんっ!?」
あたし、今の今までずっと唯斗さんに添い寝されてたんだ!
びっくりしたのと好きな人がすぐ傍にいるのとであたしの心臓がおかしくなりそうだ。
ドキドキ早鐘を打っている。
「あんなに抱いたんだ。ゆっくりしなさい」
少し気怠げな低音が耳孔に注がれる。
同時についさっきまで抱かれた記憶が呼び戻される。
意識を飛ばす直前の記憶は鮮明に覚えているから、余計に恥ずかしい。
恥ずかしすぎてどうにかなっちゃいそうなくらい、身体がかあっと熱くなる。
「でも、ご飯……」
作らなきゃ。
そう言おうとしたら――。
「言っただろう? ご飯を作るのも嫌いじゃないって。いいから、君はこのまま寝てて」
それをなんとか誤魔化すために現実味を帯びた内容で返事しようとするのに、それさえも阻止されてしまう。
そんなあたしを尻目に、唯斗さんは洋服を着ると、額に口づけを落として部屋を出た。
腰が重怠い……。
飛んだ意識が覚醒した現在の時刻は午後15時を回っていた。
大変だ。
ご飯の用意、何もしてない。
慌ててベッドから身体を起こそうとしたら――。
「っひゃ!」
転けそうになった。
「おっと!」
前のめりになって転げそうになると、すぐに腕が伸びてきて、後ろに引き寄せられた。
驚いて見上げれば、すぐそこには唯斗さんの顔があった。
「ゆいとさんっ!?」
あたし、今の今までずっと唯斗さんに添い寝されてたんだ!
びっくりしたのと好きな人がすぐ傍にいるのとであたしの心臓がおかしくなりそうだ。
ドキドキ早鐘を打っている。
「あんなに抱いたんだ。ゆっくりしなさい」
少し気怠げな低音が耳孔に注がれる。
同時についさっきまで抱かれた記憶が呼び戻される。
意識を飛ばす直前の記憶は鮮明に覚えているから、余計に恥ずかしい。
恥ずかしすぎてどうにかなっちゃいそうなくらい、身体がかあっと熱くなる。
「でも、ご飯……」
作らなきゃ。
そう言おうとしたら――。
「言っただろう? ご飯を作るのも嫌いじゃないって。いいから、君はこのまま寝てて」
それをなんとか誤魔化すために現実味を帯びた内容で返事しようとするのに、それさえも阻止されてしまう。
そんなあたしを尻目に、唯斗さんは洋服を着ると、額に口づけを落として部屋を出た。

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