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第23章 親公認の仲になれたけどこれってちょっとおかしくないですか？

「澪は父さんが嫌いか？」
　お父さんは悲しそうな声で話す。
「俺と一緒になれなくてもいいの？」
　継いで唯斗さんも続けた。
　だけど唯斗さん？
　すっごく口元が緩んでます。

「なんで唯斗さんも愉しそうなのっ！」
　声を荒げて抵抗すれば、唯斗さんはにっこり微笑んだ。
　それからすぐに真顔になって――。

「兄さんを交えた方が澪ちゃんは色香を増すからね、すごく興奮したよ……」
　ボソッ。
　耳孔に向かって囁かれた。
　何より、澪ちゃんの胸は俺ひとりよりもずっと大きくなるだろうし、ね……。
　そう、付け加えて――。


「――っつ！」
「ああ、これから楽しみだ！　月に一度、澪の孕ませ疑似体験ができるんだなっ！」
　――なっ！



「ばかぁああああっ！」
　あたしは顔を真っ赤にして怒った。



《晴れて親公認の仲になれたけどこれってちょっとおかしくないですか？　・完》
　ーENDー