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魅惑~甘く溺れる心と身体。
第23章 親公認の仲になれたけどこれってちょっとおかしくないですか?
「言ったとおり、ふたりの仲を認めよう」
どれだけ泣いただろう。
唯斗さんに包まれたまま静かになったあたしの後ろから、お父さんが咳払いをしてそう言った。
――なだけだったら良かったんだ。
物語はハッピーエンドで終わるでしょう?
でも、でもね。
流石というかなんというか。
お父さんはやっぱりお父さんだった。
っていうのも――。
「条件として、唯斗が澪を抱くところを見せてもらいたい」
「――へ?」
お父さん。
何て言ったの……?
あたしは自分の耳を疑った。
だってあたしは仲を認めてもらうために条件としてお父さんがいる前で恥ずかしい思いまでして唯斗さんに抱かれたんだよ?
唯斗さんとの仲はもう認められたんでしょう?
さっき認めるって言ったよね?
だったらもういいんじゃないの?
「頼む! 2週間――いや月に1度でいい、なっ、唯斗、澪」
後ろを振り向けば、ベッドから下りたお父さんは裸のまま正座していた。
ぱちんと手を合わせて拝んでいる。
「アナルなら挿入を許すよ」
――え?
もしもし、唯斗さん?
今、なんて言いましたか?
あたしが自分の耳を疑っている中でお父さんが身を乗り出してきた。
「お、本当か! 心底お前が澪の好きな相手で良かったよ」
「ちょっ! 唯斗さん! 勝手に決めないでよっ!!」
あたしが抗議すれば――。

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