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美味しいサンドイッチの作り方
第24章 樹さんの屋根裏部屋 ~なゆたサンドレシピ③~
昨日の服と今日の服と水着を
入浴中に洗濯する事になって。
タオルとかバスタオルは
用意してあるみたいで。
それは備品として好きに使えるけど
帰りに洗濯機に入れてタオル類と
シーツと一緒に回して帰るのが
この屋根裏部屋を使用する時のルールらしい。
後付けのお風呂の給湯ボタンを押して。
お風呂のお湯張りをスタートする。
光がキッチンに向かって行くと
冷蔵庫に中にあったペットボトルの
ジュースを3本取って来て。
「それ、飲んじゃっていいの?」
『よくホテルにある冷蔵庫の中に
有料ドリンクあるでしょ?
あれと同じシステムだから大丈夫』
『それより、上、上がろうぜ。
なゆは、屋根裏部屋初めてだろ?
みたらびっくりするぞ?』
元々はこの普通の家の倉庫にしては
大きすぎる大きさの倉庫は
農機具倉庫として使われてたみたいで。
田植え機や、コンバインや、トラクターや
刈り取った穂を乾燥させる乾燥機とか
コメを貯蔵するための専用の冷蔵庫とか
置くために使われていた倉庫なのだそう。
屋根裏部屋と言うが…実質…
倉庫の…2階部分として個室に
なって居たわけじゃなくて
ロフトみたいな開放的な空間だったけど。
そこに壁を作って囲って
2階部分に部屋を作ったみたい。
元々が農機具倉庫で人が
生活する事は考えてない造りだったから、
夏は暑くて冬は寒いって言う
生活がとてもできる環境じゃなかったみたい。
屋根の裏側と壁に断熱材と
蓄熱材を入れて…1年を通して
快適に過ごせるようになっている。
倉庫……の階段だから…
鉄をペンキで塗った手すりの付いた
階段を上って行くと……。
オシャレな色褪せ感が
アンティーク調にも見える
ターコイズブルーのドアが見えて。
「わぁ、凄い…、お洒落な
カフェとかセレクトショップみたい」
ターコイズブルーのドアの
一部は…ステンドグラスに
なって居て。でこぼことしている
漆喰で塗った壁になっている
部分にも…ステンドグラスの
真四角の小さい窓が付いていて。
ここだけ地中海みたいなテイストだ。
アンティークな雰囲気のドアを開くと、
中も白塗りの壁になっていて。
床は無垢フローリングになっている。

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