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美味しいサンドイッチの作り方
第26章 7日目 ~翔と過ごすAM~

同じ…双子の兄と弟で…顔は一緒だけど
髪型も髪の毛の色も違うし
受ける印象とかも静と動って感じで
正反対って感じの双子だけど…。

翔は…もう自分の将来のビジョンが
しっかりと見えていて、その為に
進んでるって感じだけど、
光の方はぼやっとしたビジョンしか
見えてないと言うか見えてるのかなって
思う程度の…感じの事を言っていて。

『あ~、腹減ったぁ~。
なゆ、今日の昼飯何?』

「オムライス…のつもり…だけど…」

『え?マジ?なゆのオムライス食えんの?』

「…単に私が…光が好きな食べ物
それしか知らないって…だけだけど…」

『俺が好きなのは、なゆが
作ったオムライスな?他の
やつが作ったオムライスは
別のそんな好きでもなんでもねぇし』

「でも、あのケチャップライスは
ママが作ってくれたやつだから
私が作ったら…ママが作るほど
美味しくないかも知れないけど?」

そんな話をしながら…
買い物袋を半分ずつ持って
桜坂を上がって行く。

日下部家が…見えて来て
なんか…この7日間…お泊りが
多くて家にまともに居なかったなって
そんな風に感じながら…。

私達の日下部家は…桜坂の中腹ぐらいの
高さの位置にあるけど、それでも
ここから坂の下を見下ろせば
私達の通っている桜坂高校が見えていて。

「光、ありがとうね」

『ん?なんだよ、急に礼なんて…。
ああ、これ一緒に持ったからとか?』

「ううん、そうじゃなくて。
この7日間の間さ…いろんな場所に
私の事連れて行ってくれたでしょ?
だから…そのお礼…こうして
この街を…見てたら…なんか…
私の街って…感じる様になって来たなって」

『何言うのかと思えば、
んな事かよ…。なゆ…、
ここは…お前の街だし、お前の家だし
俺も翔も…お前の兄ちゃんだしな』

お兄ちゃん……と光が
自分の事をそう言って来て
なんだか…妙に引っかかる…。

私と光…。

私と翔…。

妹と…お兄ちゃん…。

でも……私達…3人の関係は……
”普通”の兄妹とは…到底…
呼べるはずもない…関係で……。


『なゆ?入らねぇのか?』



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