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美味しいサンドイッチの作り方
第27章 7日目 ~光と過ごすPM~
私がお昼ご飯を仕上げる前に
当然光がシャワーを終えて
こっちに来る方が早いわけで。
光は…自分の椅子に
前後ろ反対に座っていて、
背もたれの方を向いて
足を開いた状態で座って
キッチンで作業をしている
私の様子を…嬉しそうに見ていて。
「ごめんね?お腹空いてるでしょ?
もうちょっとで出来るから…」
『俺さ…母さんが…まだ
元気だった頃にさこうして、
母さんが…メシ作ってるとこ
見てんの…好きだったんだよ』
そう言えば…今朝も…
私が作ってるところ見てたっけ?
私はてっきり……お腹空いてるから
1分でも1秒でも…早く
食べたくて待ってるのかとばかり
思って…勘違いしてた…みたい…。
そう言えば……光…ママが
料理してる時も…見てたかも…。
『だから……家の台所で
なゆが…メシ作ってる所、
もっと…見たいなって思ってさ』
「それで…あんな事言ったの?」
『そうかも…』
その光の”そうかも…”に妙に
私は違和感を感じてしまって居た。
「私…誠さんが帰って来たら
お家の…お引越しの事……
話して…みようかなって…思ってる」
『それは、俺と翔のためだろ?
でも…俺は、なゆと父さんが
家族になるのに必要なのは…
家の事相談するとかじゃねぇと思うけど?』
カタン…とダイニングチェアから
光が立ち上がると、こっちに歩いて来て。
キッチンで作業をしていた
私の身体を後ろからぎゅっと
抱きしめて来る。
『んで…、なゆ…。
お前の首のこれ、翔の仕業だろ?』
「え?何?…首のこれって?」
『まぁ…鏡の前に普通に
立っても見えねぇ所だもんな』
左側の首筋の…後ろ側に
翔の残したキスマークがあるって
そう光に指摘されてしまって。
『どうせ、…やってる最中に
なゆの身体に残したんだろうけどな。
なぁ、なゆ。……俺にも…なゆの
身体に…跡…残させてくれんよな?』
「そ…外から…見えない場所…ならッ…」

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