この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
美味しいサンドイッチの作り方
第29章 番外編 9月のシルバーウィーク
ママ達があっちにお泊りする日
とか…作るって言うので、
ママも賛成してくれたんだけど。
『こうしたら、ママ達も
あっちでゆっくりできるし
なゆちゃん達もゆっくり
兄妹水入らずできるもんねぇ~』って
言って笑ってたから…ママは完全に
確信犯のそれでしかなかったんだけど。
良かったのか…悪かったのか…、
あの7日間の新婚旅行では
赤ちゃんを授からなかったみたいで。
ママ達は妊活中なんだけども…。
お家でこそこそえっちするより
お外で大胆にした方が
出来そうな気がするとも言っていて。
週末にふたりでデートに行ったりして
お外でもえっちして来てる…みたい。
9月のシルバーウィークに合わせて
県内の温泉旅館に2泊3日の
家族旅行に行くことになっていて。
明日からいよいよ温泉に行くから
持ってるキャリーバックに私は
旅行の荷物を用意していた。
『なゆ~、入っていいか?』
って言いながらすでに部屋に
光は入って来てたんだけど。
「聞きながら入って来てる…けど」
『いいじゃんいいじゃん、
明日から温泉旅行楽しみだな』
「うん、温泉楽しみだね。
温泉の源泉でゆで卵
作ったりとかしてみたいな…」
『やっぱり…温泉って言ったら
風呂入って卓球したいもんな。
んでもっかい風呂入ったら
もう完璧じゃん。な?なゆ』
そう言えば…前にもこんな感じに
私が荷物の準備をしてる時に
光が横でずっと話をしてたのを、
光の話を聞きながら
明日からの荷物の用意をしながら
私は思い出していて。
「そうだね、でもなんで
温泉旅館とかホテルに
卓球台…あるんだろう?」
『温泉=卓球ってなった理由の事?』
私の様子を見に来た光が
全然帰って来ないから、
木乃伊取りが木乃伊になったのかと
翔が様子を見に来たみたいで。
スマホで検索して教えてくれたんだけど、
温泉=卓球って言うのが全国的に
広まったのは戦後のレジャーブームの頃。
卓球は老若男女問わず遊ぶことが出来て
家族での思い出作りや、宿泊客同士の
交流のきっかけにと…宿泊施設の中の
限られたスペースでできる娯楽として
広まって行ったから…なのだそう。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


