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美味しいサンドイッチの作り方
第29章 番外編 9月のシルバーウィーク
結局帰って来ない光を
迎えに来た翔も一緒になって、
3人で私の部屋で話をしていて。
『結局、木乃伊が増えただけだったね』
って寝る前まで一緒に過ごして
部屋に戻る時に翔が言ってたけど。
明日は何を着て行こうかなって
迷ったんだけど。旅行だし
ちょっとおめかししたいなって思って。
翔と光と一緒に科学館に行った時に
着て行った、ママが
買ってくれたワンピースを着ることにして。
ちょっと肌寒いかもしれないから
ワンピの上からシアーシャツを
空調対策に羽織ることにして。
明日のコーデも決まったし、
明日に備えてしたまま寝れる
パックをして…おやすみなさいをした。
ーーー
ーー
ー
日下部家全員での初めての
家族旅行の当日の朝を迎えて。
『なゆ~?なゆちゃ~~ん?
起きてぇ、なゆちゃん…朝よ。
早く起きないとお留守番に
なっちゃうわよ~??』
ママが私を起こす声が
下の階から聞こえて来て私は
ガバッと身体をベッドから起こした。
「起きた、起きたから。
もう…起きてるから。
私だけお留守番とか…旅行
楽しみにしてたのに、やだよ」
バタバタバタと階段を駆け下りると
そのまま洗面所に滑り込んで
私が歯磨きをしていると
大あくびをしながら…
眠そうな顔して翔が入って来て。
「翔…も…、今起きたところ?」
『ふぁあ…っ。眠い……』
光は朝からいつでも元気だけど
翔は朝はどうにも弱いみたいで。
いつもしっかり者の翔が
ぼーっとしてる所が見れるのは
朝だけ…なんだけども。
翔よりも先に洗面がすんだから
そのままダイニングに向かって
そろっている家族に
朝の挨拶をして
自分の椅子に座ると、
ママが朝食を私の前に出してくれて。
私がいただきますをして
食べ始めた頃に、まだ
眠そうな感じで翔がこっちに来て。
翔が食べ始める頃には
いつも通り早起きしてた光は
朝からランニングして来て
シャワー浴びてからここに居るみたいで。
食べ終わった食器を
キッチンの方に運んでいて。
光と同じタイミングで食べ始めてた
誠さんは新聞を読みながら、
ゆったりとコーヒーを飲んでいた。

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