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badgers
第1章 佳苗
ネットで情報を集め、見よう見まねの化粧をする。
最初は絶望的に下手だったメイクも回数を重ねるごとに上達し、濃い色の口紅をつけることにも抵抗はなくなった。

髪をほどいて、眼鏡からコンタクトレンズに。
今まで敬遠してきたひざ上のスカートを履き、胸が強調された服を着る。
電車で少し離れた見知らぬ駅で降り、街を歩く。
コツコツとパンプスが鳴る。
イイ女になった気分だ。

基本的にインドアのわたしだけれど、週末だけのメタモルフォーゼ。
もちろん、職場やオタ仲間には秘密。
とは言え、偶然出会しても誰もわたしだと気付かないだろう。

そんな日は帰ってからのオナニーが萌える。
服を着たまま、日中の男たちの視線を思い出しながら鏡の前でするのだ。

スカートを捲り、ショーツを片脚だけはずして太腿に纏わせる。
ベッドに寄りかかってM字に大股を開くと自分の局部が姿鏡に映し出される。

『あの男の人、横に彼女さんがいるのにわたしのオッパイに釘付けだった…きっと、こうしたいんでしょう?』

大きく開いたカットソーの襟口をグイッと乱暴に引き下げると、ボロンとGカップのバストが飛び出した。
先端の薄桃色の突起を指先で揉み摘む。

「はぅん!」

下の口からじゅわっと熱いヨダレが滲み出たのを感じた。
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