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NEXT EXTRA 2025
第4章 Christmas party
「稜、こっちこっち!!」

お店の入り口でキョロキョロしていると、千夏の声が奥から聞こえてくる。

声の行方を探すと、半分立ち上がって大きく手を降る千夏を発見した。
その向かいには、有希子もこっちを振り向いて、こちらは小さく手を降っている。

「ごめん。遅くなってー」

荷物やコートに気を付けながら、すすっとテーブルの間を通って、二人が待つテーブルに急いだ。



久しぶりの「la corteーラコルテー」で、千夏と有希子とランチ会だ。

「お疲れ様。ちびっこ居るとあるあるよね〜」

今年は、稜の実家に子どもたちと帰省しているのだ。
ランチ会の為にこっそり家を出るつもりが、玲那に見つかってしまって。
連れてけと泣かれて、宥めるのに苦労した。
余裕もって出掛けるつもりが、結局30分の遅刻になってしまった。

琉尹と玲那の2人はじじばばと、クリスマスプレゼントを買ってもらいに反対方向のショッピングモールに行くことになっているのだが。
まだ2歳になったばかりの玲那には、理解出来ないのは無理もない。

「ほんっとごめん」

「いいわよ〜。言われた通り、もう一杯始めてるから」

2人の手にはワイングラスが握られて、前菜も食べ始めている。

稜が座ったのを確認して、店員さんが稜の前菜も座ると同時に運んでくれた。

「千夏のとこの2人は?大丈夫なの?」

こないだ遊園地で会った、双子の、悠人(はると)くんと、 奏人(かなと)くんは、確か4歳。
2卵性らしいが、2人共やんちゃな感じだった。

「ぜーーんぜん平気。お土産よろしく!だって」

千夏は、敷地内同居の義父母家族に、凄く助けられているらしい。
結婚当時は、家族の仲の良さと世話焼き好きに、ちょっと引いてたぐらいだったが。
双子が産まれてからは、すごく助けられ、価値観がぐるりとひっくり返ったらしい。

「ウチは、お嫁さんに泣かれちゃったわよ」

そうボヤくのは有希子で。
長男の祐聖(ゆうせい)が授かり婚で。
有希子には、4歳、2歳、2ヶ月。の3人の孫がいるのだ。

「ワタシ達に怒る権利無いんだけどさぁ」とは、17歳で妊娠した有希子が最初の孫が発覚した時に、稜に呟いた名言だ。


「まぁまぁ、詳しい話はゆっくりするとして。乾杯しよ〜!」

笑い合い、一息ついて、3人でグラスを近づけた。
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