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◯◯と私
第2章 店長と私
「んぁ」

 ようやく唇が離れると、今度は店長の舌が私の首を這う。

「あっ、あぁんっ」
「ここ、濃ーく跡がついてる。昨日は激しかったんだね?」
「……っ!」

 沸騰しそうなほど全身熱くなるのがわかる。
 昨日リクに触れてもらったばかりのところを、次々に上書きされていってしまう。

「僕もしっかり跡をつけたいけど……」
「だっ、だめっ。んんっ」

 またすぐに唇を塞がれた。激しい舌の動きに、私の頭は真っ白になる。

「わかってるよ。萌ちゃんのためにも、我慢はしてるつもりだ」
「で、でも……もうこんなこと……あっ」

 まだエプロンを外しただけ、トレーナーと一緒に下着までまくられる。ぴんと立った乳房を見て、店長は怪しく微笑む。

「萌ちゃん。可愛い」
「てんちょ……あっ、あぁっ、だめっ」

 乳房を弄ばれながら片手で軽々と席を立たされ、テーブルの上に私は座らされる。
 何も抵抗できずにいる私のチノパンを下げると、下着の上から人差し指をあてる。
 手で口を抑えようとするが、それは許してくれない。

「あっ、あぁっ、あっ、あん、あっ、あ………んっ、んんっ……んっ、ん……んぅ……」

 絶頂に達するぎりぎりまでたっぷりと弄んだあとは、また口の中に熱い舌を絡めてくる。
 煙草と、食べ物と、わずかな花の匂い。
 私はまた、店長に逆らえない。

 せっかくリクから許しをもらって、お給料もそこそこで、閉店作業や新人の教育まで任せてもらえるようになった。
 これでここを辞めてしまったら、またいちから仕事を探さないといけない。一緒に住んでいる両親にもまた心配をかける。リクにも。
 ──なんて、敏感なところを探り当てられて、弄ばれて、声を荒げながらこんなことを考える私は……最低な人間なのだろうか。
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