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あなたに抱かれたい
第9章 親子四人の生活
茉優は自分の部屋を抜け出すと、ソッと弟の正弥の部屋に行ってみた。
部屋の灯りは点いておらず、かと言って正弥はベッドに入って就寝しているわけではなかった。
中学生にしては大きめの勉強机。
卓上にはとりあえずのように参考書が開かれているが真剣に受験勉強をしているわけではない。
そしてまるで会社の重役が座りそうな豪華なチェアをリクライニングにしてふんぞり返る姿勢でヘッドフォンを着けてハードロックでも聴いているのか体を揺すりながらギターを掻き鳴らす仕草をしている。
『受験まで半年しかないのに、これじゃろくな学校に進学できないわね』
まあ、スマホでエロ動画を見ながらシコシコしていないだけマシか…
オナニーのしすぎはバカになるって言うしね。
音楽を聴いてノリまくっている正弥の背後に茉優はソッと近づいた。
「正弥…」声をかけてみたがヘッドフォンをしてロックを聴いている彼には茉優の小さな声は聞こえない。
仕方なく彼の肩をチョンチョンと小突いてあげた。
茉優が部屋に入ってきたことさえ気づいていなかった正弥は驚いたように振り返った。
「あ、姉ちゃん!なんだよ寝れないのかよ?」
てっきり夜這いでも仕掛けてきたのかと思った。
あまりにも大きな声を出すものだから、茉優は慌てて「シー…」と人差し指を口の前に立てて声を出さないでとジェスチャーした。
「何だよ」
不審に思いながらも正弥はヘッドフォンを外す。
その小さなスピーカーからはとんでもなく大きな音のハードロックが流れていた。
「あんたねえ、そんな大きな音量で聴いていると難聴になるわよ」
「ほっといてくれよ。ロックなんて静かに聴くもんじゃねえだろ」
そう言って、もう一度「何か用かよ?」と聞きながら傍らのCDデッキのストップボタンを押した。
「ね、耳をそばだててみて」
ヘッドフォンからの音漏れが止まると、静寂が部屋に訪れていた。
「で…?何を聞かそうってんだよ」
「聞こえない?アレよ」
そう言って茉優は人差し指を階下に向けた。
微かに『あん…』とか『ああ~ん…気持ちいい』と聞き取ることができた。
「これって?」
「そう、パパがあの女を抱いているのよ」
うわっ!夫婦のセックスかよ!
すっげえ生々しいんだけど…
正弥は興奮して、すでに勃起していた。

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