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お嬢様は騎士に恋をする~兄と騎士に挟まれる危ない恋~
第2章 大人とは一体なんですか
18歳になった翌日。私は起こされる前に自ら起きる事が出来た。それもこれも騎士である彼に起こされるのを避ける為だ。
「マーリャ様、朝です……もう起きていたのですね?」
「ジュン……」
しかしその作戦は失敗に終わる。起きて支度をしようとした瞬間にノックもせずにジュンが入ってきてしまった。恐らく起きていると思ったのだろう、何も気にする事なく近づいてきた。
「では身支度を整えましょうか」
「いや私もう自分で出来るしメイドに頼むからっ……!」
毎朝このやり取りを経てもジュンは諦める事無く、いつも笑顔で繰り返してくる。私も断っているのだが、さすがにもう大人である。そもそも嫁入り前なのにそんな事を頼む訳が無いのだ。
「嫁入り前をご心配なさっているのなら大丈夫ですよ?俺が嫁に貰うので」
「そういう問題じゃないのっ!着替えは自分で出来るしリリスに手伝ってもらうから結構ですっ!」
「お呼びですかお嬢様……ジュン。貴方は即刻出なさい」
リリスの名前を呼んだ途端、またしてもノックもせずに入ってきたのはメイドのリリス。私にはニコニコ笑顔で接してくれるのにジュンには冷たい態度を取るのが不思議ではあるけれど、こうして困っていると必ず助けになるから結構な頻度で頼ってしまう。
「リリスさんは良いですね。俺もマーリャ様の世話を焼きたいというのに」
「貴方は下心で近づいているだけでしょう。毎朝勝手に入るのは辞めてください」
やれやれと言いたそうにため息を吐くジュンに怖い笑みで圧力を掛けるリリス。この2人の関係は未だに分からない事も多いけど、ただ分かるのは2人共私を守ってくれる存在って事。
「マーリャ様、朝です……もう起きていたのですね?」
「ジュン……」
しかしその作戦は失敗に終わる。起きて支度をしようとした瞬間にノックもせずにジュンが入ってきてしまった。恐らく起きていると思ったのだろう、何も気にする事なく近づいてきた。
「では身支度を整えましょうか」
「いや私もう自分で出来るしメイドに頼むからっ……!」
毎朝このやり取りを経てもジュンは諦める事無く、いつも笑顔で繰り返してくる。私も断っているのだが、さすがにもう大人である。そもそも嫁入り前なのにそんな事を頼む訳が無いのだ。
「嫁入り前をご心配なさっているのなら大丈夫ですよ?俺が嫁に貰うので」
「そういう問題じゃないのっ!着替えは自分で出来るしリリスに手伝ってもらうから結構ですっ!」
「お呼びですかお嬢様……ジュン。貴方は即刻出なさい」
リリスの名前を呼んだ途端、またしてもノックもせずに入ってきたのはメイドのリリス。私にはニコニコ笑顔で接してくれるのにジュンには冷たい態度を取るのが不思議ではあるけれど、こうして困っていると必ず助けになるから結構な頻度で頼ってしまう。
「リリスさんは良いですね。俺もマーリャ様の世話を焼きたいというのに」
「貴方は下心で近づいているだけでしょう。毎朝勝手に入るのは辞めてください」
やれやれと言いたそうにため息を吐くジュンに怖い笑みで圧力を掛けるリリス。この2人の関係は未だに分からない事も多いけど、ただ分かるのは2人共私を守ってくれる存在って事。

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