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防音室で先輩に襲われて…
第4章 もうその優しさに甘えないから
(今日の朝は災難だったなあ)
(先輩にあんな迷惑かけるだなんて、本当に申し訳ないや)
昼休憩の時間、乃ノ花はいつものように放送室で弁当を食べていた。
本来はこの時間、学校の行事のことや、もっと些細な日常の出来事などをニュースにして、アナウンスするのも放送部の活動のひとつ。毎日、なんとかネタを見つけては話すようにしている。けれど今日ばかりは、話す予定だったネタが朝の一件で頭から飛んでしまった。
(それから何かを考えようにも…椎名先輩のことが気になって頭が働かない)
こんな自分はおかしい
頭の中で、先輩のことがぐるぐる…
(わたし、先輩のことが好きなのかな……)
「て…// なに考えてるんだろ」
友達ひとりまともに作れないわたしが、椎名先輩を好きになったってムダムダムダ!
先輩は優しいから廃部寸前の放送部を気にかけてくれてるだけで……それなのに、好き、なんてひとりで舞い上がってたら
(迷惑だよ)
.....
「…っ…あれ?スマホが…」
乃ノ花がひとり悶々としている時、彼女のカバンの奥でスマホが着信を告げた。

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