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防音室で先輩に襲われて…
第7章 反抗したらどうなるか

「さて……」

「──ッッ…いやだやめてください!…やめてください!…っ…だれ…か、誰か!誰か助けて!」

 いくら謝れど椎名がとまらないとわかった乃ノ花は助けを求める。左右に頭を振り乱し…わずかな希望を持って『誰か』と叫んだ。

「誰かぁ…ッ」

 部屋の鍵は閉められていることを、もう彼女は忘れたらしい。

「助けを呼んでも無駄じゃないかな?ここは防音仕様だし──…それに」

 無駄な抵抗だ。

「それに……仮に誰かが駆けつけたとして、そいつが君と俺のどちらの言いぶんを信じるかなんて明白だよね」

「そ、そんな…」

「本当のことだ。ねぇ?無理やりが大好きな、ドMな乃ノ花ちゃん?」

「ち…// 違います!わたしそんなんじゃあ…──!!」

「否定したところで誰も君を信じない」

 周囲からの信頼を集める椎名と
 友人のひとりすらいない地味で冴えない女

 頭の回転が速い椎名がその場で嘘を並べれば、みんなそちらを信じてしまう…。

(誰もわたしを信じない…!?)

 誰も信じない

「可哀想にね」

「……ッ」

 もがいていた足の抵抗が徐々に小さくなる。

 この状況から抜け出す術(スベ)があるのなら…教えてほしいくらいだ。



「…絶望していいよ。そのほうが従順になれる」

「ひ‥‥ぁ‥‥!」

 椎名は大人しくなった彼女にほくそ笑み、セーラーの裾をめくって胸元を露わにした。



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