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第8章 イジメラレ

「ホントに変態なの？今の自分を大好きな先輩に見てもらいたいのかい？」

「…！！嫌です！嫌に決まってるじゃないですか！」

「優しい優しい上坂先輩がすぐに駆けつけてくれるかもしれないよ？」

「か、…上坂先輩が……ここ、に……？」

「助けてくれるかもしれない」

「助けて……くれる？」


　意地悪く試してくる椎名の言葉を、繰り返す乃ノ花。


（上坂先輩が助けに来てくれる…？）

（あれから一度だってLINEも電話もできてない、けど、わたしがこんなめに合ってるのを知ったら、先輩は助けてくれるの…？）


「……っ」


（そうだ、上坂先輩は優しい人だから………。でも）




「でも、上坂先輩は来てくれません…」

　ありえない、と、諦める

「惨めでみっともない、不甲斐ないわたしのことなんて……誰も助けてくれない」

「……」

「そんな、期待なんて、したらダメ…」

「そうか、よくわかってるじゃないか」

「……っ」

「君の頭がお花畑じゃなくて安心したよ。俺から逃げられないことをようやく理解したみたいだね」

　椎名は嬉しそうにそう呟くと、彼女の下着に掌ぜんたいを押し当て、ローターごと秘部を鷲掴む。