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二泊三日の陵辱/浅山知代、十八歳
第6章 最後の凌辱
 知代に拒否権はない。女の子のいちばん恥ずかしいところの写真を撮られてしまっているし、抵抗の無意味さもこの二日間で嫌というほど体に刻みつけられてしまっている。

 それでも言わなければならないことがあった。

「待って…待って下さい」

 蚊の鳴くような声。

「どうした」

 権田の声は落ち着いているが、奥から滲み出る性欲は隠しきれない。いや、もう知代相手に隠す必要がないということか。

「あの…写真、消して、下さい…」
「ああ、そうだったな。東京に着いたら消してやる」
「今…今お願いします」

 お願いします。知代はもう一度繰り返す。
 ありったけの勇気を振り絞って出した言葉だったが、権田にとってはそれは些細な問題だった。

「消したら大人しく言うことを聞くな?」

 何を今更。知代は思う。初めから自分にはなんの決定権も与えてもらえてはいない。言うことを聞く以外に出来ることはありはしなかった。

「聞きますから…お願いします…」

 知代の言葉を受け権田はポケットから無造作にスマホを取り出す。操作して画面に知代の恥ずかしい写真を表示させる。見ていられなかったのか、知代が目を逸らす。

「消して下さい…」
「消すから見てろ」

 二日前の知代の割れ目。清楚な性器。ほとんど陰毛がないため隠されることなく綺麗な一本の筋がスマホの画面にはっきりと写っている。まだ片手で数えられるほどの男性経験しかない、未成熟な割れ目。

 この二日間の絶え間ない陵辱の、その全ての原因となってしまった写真。

 とても正視に耐えられるものではないが消されるのを確認しなくてはならない。一つ息を吸って知代はスマホに目を戻す。権田の指が何枚かの写真を選択し、それが消去された。

「これでいいか?」
「あの…まだ削除した項目ってところに写真が残ってて…」
「ああ…」

 何か言われるかと思ったがごんだはなんの衒いもなくそこを表示させ、写真を完全に消し去った。

 その呆気なさに多少の不安を覚えはするが、消したのは確認出来た。
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