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二泊三日の陵辱/浅山知代、十八歳
第6章 最後の凌辱
「自分で当ててみろ」
「え…?」
「いつもしてるみたいにオナニーして見せてみろ」
「そ、そんなこと…」

 そんなことしていない。知代はそう言いたかったが言っても無駄なのはよく分かっている。

 実際知代は自慰をほとんどしたことがない。知代だって時に性欲を覚えることはある。そんな時になんとなく触ってみたこともある。

 しかしほのかな快感が得られるだけで強く大きな絶頂は一度も経験出来なかった。性行為の経験が少な過ぎて体がまだ開拓されておらず快感の流れ道が欲しく小さい。指でどこをどう触れば気持ちよくなるのかもよく分からない。

 自慰で絶頂など遠過ぎて考えられなかった。

 そんな程度の経験しかないのに、権田は道具を使ってしてみろと言う。
 てっきり権田にされるものだと思っていた。それならどれだけ辛くても耐えていればその時間はいつかは終わる。

 それなのに自分でしてみろと、権田はそう言う。

 道具を使っている間は権田は一切消耗しない。この時間がただ長引くだけだ。
 自分でやったって気持ちよくなれないのではないか。もっと強烈で大きな快感の中に突き堕とされたいのに。

 そんなふたつの感情に板挟みにされ知代の理性が大きく揺らぐ。

 何故自分は快感を求めるようなことを考えてしまうのか。しかし体は確実にそれを求めている。バイブを持たされて忍び寄る快感の予感に下腹部の奥がきゅんと震える。

 知代が葛藤している間に権田は持たせた電マのスイッチを入れる。小刻みな振動はバスの走行音のに掻き消されて他の乗客にまでは届かなさそうだった。
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