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二泊三日の陵辱/浅山知代、十八歳
第2章 二人目の陵辱者
 苦労して権田の腕をどかす。狭い隙間に体を起こす。マットレスがへこんで権田の体が動く。動きを止めて権田の寝息を窺うが起きる気配はない。

 ほっと胸を撫で下ろすと知代はバスルームに向かう。熱いお湯が体を清めてくれる。体を、特に精液がこびりついていた箇所を丹念に洗いシャンプーを手に取り髪を洗う。乾いた精液が髪を不快な形に固めていた。丁寧に丁寧に洗い流す。普段から念入りな手入れをしているわけではないが、やはり髪のコンディションがいいと気持ちも上がる。いつも使っているお気に入りにのシャンプーを持ってくればよかった。後で旅行用の小さいサイズのものを買おう。

 そうやって思考をなんとか日常の方に傾けていく。犯されてしまったのは仕方がないが、もうこれ以上は絶対にだめだ。部屋にはまだ権田がいるが、もうこれ以上指一本触れさせない。

 知代がそう決意した時、バスルームのドアが開き権田が入ってきた。裸のまま。肉棒は大きく勃起している。

「朝勃ちって知ってるか」

 犯される。硬く真上向いた肉棒は、その見た目だけで知代の決意を挫けさせる。同時に抵抗の無意味も悟ってしまった。昨夜それを散々に思い知らされている。

「昨日言ったよな。中に出さない代わりに明日もしていいって」

 そんなこと…

 言いかけて言葉に詰まる。言った、という記憶がある。その場逃れの言葉で、しかも他にどうしようもなかったとはいえ、自分が発した言葉に今になって裏切られた気持ちになる。

「…いてもいいから、一回したら自分の部屋に帰って下さい」

 か細く震える声で知代はなんとか言葉を搾り出す。

 下品な笑みを浮かべて権田が知代に抱きつく。

 せめて乱されないように。被害を最小限に食いとどめられるように。自分をしっかり保たなければならない。

 知代は薄い唇をぎゅっと噛み締める。 
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