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第2章 １０月…淡路島の水嶋家の別荘にて

朝食の後に…紫苑さんが依頼してた
ヘアセットとメイクをしてくれる
プロの人が別荘に来たから
紫苑さんは支度を整えに行って。
１時間ぐらいしたら僕も着替えに行きますと
稲垣さんも話してたんだけど。

挙式が始まる１１時までは
私達も時間があるから。
プールのニジマスを大和と
一緒に釣って遊んだりして。

釣ったニジマスは有翔さんが
唐揚げにしてくれて食べたりして。
美味しかったから紫苑さんの所に
稲垣さんに頼んで
お裾分けを持って行って貰って。

『そろそろ僕達もあっちの
砂浜の方…移動しましょうか』

受付もあっちのキャンプ場の方で
やっていると言う事なので、
別荘に前乗り組も結婚式に
参列するのにふさわしい恰好に着替えて。

ここなちゃんのワンピース姿が
天使みたいに可愛くて、
みんなで可愛い可愛い言ってたんだけど。

紫杏さんの所のおチビちゃんたちも居るし
妹の所の大和とここなちゃんも居るから、
大人も子供も入り乱れての移動になって。

９月の結婚式の為に用意してた
ドレスだったからそのままじゃ
露出も多すぎるし寒いから
大判のストールを上から羽織って
キラキラの付いたクリップで
ずれない様に固定してあるから
暑くて脱ぎたいなって時とかも
調整するのが楽かなって思って
これにしたんだけど。

会場である歩いて３分ほどの
オートキャンプ場に到着すると。
駐車場は満車になっていて
バスも来ていたから三宮から
バス出来た人達も居るみたいで。

紫苑さんの知り合いの人だから
皆…２０代の若い人たちばっかりで
私と妹は…ちょっと浮いちゃってるんじゃ
って思いながらも受付を済ませて。

旦那さんがお祝儀を出そうとしたら
ミラコスタの時に貰ってるから
生田様からは受け取り不要と聞いてますと
お断りをされてしまって。

私達が受付した後に、双子も
着替えてこっちに来てたけど…。
双子のフォーマルな格好って
初めてみたけどふたりとも元がいいから
フォーマルな格好様になってるし。

紫苑さんのお姉さんの紫杏さんも
おちびちゃんたちが一緒にいるから
お母さんなんだなって思うけど…。