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兄たちに溺愛されて
第2章 雪という少女
雪混じりの風が千里学園中等部の校庭を通り抜ける。グラウンドで雪合戦する男子の声がした。
昼休み、私は図書室で読書をしていた。読んでいるのは、海外の恋物語。ハーレクインロマンスというシリーズだ。
今の私は恋愛のことを学びたくてしかたない。
(兄と妹が愛し合うなんて許されるのかな……)
俊の舌技でイかされたあと、兄たちに私が愛されてることを知らされた。誰かを選ばなければならないことも。
だが私にとっては大切な兄たちだ。そのうち1人を選べだなんて……。無理難題もいいところだと、思った時、
「後ろ、通ります」
私の座っている椅子の後ろで、本棚から本をとる女生徒がいた。
同じ三年A組の大川雪だ。
学年で一、二を争う美少女。栗色の髪を肩先で揺らし、そこだけ光が当たっているかのようだ。
五歳上の兄に猫可愛がりされていると聞いた。
「雪さん、聞いて欲しいことがあるんだけど、いい?」
私が立ち上がりながら言うと、雪は薄紅色の口元を綻ばせた。楚々とした遠慮がちの微笑。
「いいけど、何かしら」
そこでチャイムがなった。
時計の針は二時をさしている。5時間目の開始だ。
「教室に戻りましょうか?話は帰る時で良くて?」
雪の上品な問に私は頷いた。
昼休み、私は図書室で読書をしていた。読んでいるのは、海外の恋物語。ハーレクインロマンスというシリーズだ。
今の私は恋愛のことを学びたくてしかたない。
(兄と妹が愛し合うなんて許されるのかな……)
俊の舌技でイかされたあと、兄たちに私が愛されてることを知らされた。誰かを選ばなければならないことも。
だが私にとっては大切な兄たちだ。そのうち1人を選べだなんて……。無理難題もいいところだと、思った時、
「後ろ、通ります」
私の座っている椅子の後ろで、本棚から本をとる女生徒がいた。
同じ三年A組の大川雪だ。
学年で一、二を争う美少女。栗色の髪を肩先で揺らし、そこだけ光が当たっているかのようだ。
五歳上の兄に猫可愛がりされていると聞いた。
「雪さん、聞いて欲しいことがあるんだけど、いい?」
私が立ち上がりながら言うと、雪は薄紅色の口元を綻ばせた。楚々とした遠慮がちの微笑。
「いいけど、何かしら」
そこでチャイムがなった。
時計の針は二時をさしている。5時間目の開始だ。
「教室に戻りましょうか?話は帰る時で良くて?」
雪の上品な問に私は頷いた。

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