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第12章 大人の一歩

資料を作ったりしていると帰りがすごく遅くなると言っていた。

帰ってご飯を作って、皿洗いして…

それだけで日が変わるとため息をついていた。

授業以外では全く絡むことがなくなってしまったからなのか、先生を思い出して寂しくなる。

しかし私の思考をとぎるように鳴ったLINEの通知音で慌ててベッドから起き上がった。

相手はトシ君だった。

ー今日楽しかったね！
次見たい映画あるんだけど、行かない？

トシ君は映画が大好きらしい。

結構な高頻度でデートは映画になる。

ーうん、いいよ！なに見るの〜？