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センセイと課外授業
第12章 大人の一歩

ゆっくり力を抜き、ぼうっとした頭でトシ君を思い出しながら、手を抜いた。

「…」

ふやけた指を見ながら、少し虚しさを感じる。

またトシ君を想って一人でシてしまった。

「そういや、先生との授業もあれから始まったんだったなぁ〜」

私は先生に教室でしていたことを見られていたんだということを思い出して恥ずかしくなった。

ふと時計を見ると23時を回ったところ。

前に夕飯は意外にも自炊していると言っていたことを思い出した。


「先生、今頃なにしてるかな…皿洗いかな…」

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