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敗者の美酒
第1章 2014年 厳冬
芝生すべり
あれはいつの事だったのだろう
もっと地球の体温が低い頃
青いカエルが 嬉しかった
空の雲も 優しかった
僕らは あれから 歪んだ夢の中へ
目覚まし 新聞 スーツとネクタイ
これは きっと ママゴト遊びの続き?
あれはいつの事だったのだろう
もっと僕が不真面目だったころ
君の 胸元が 眩しかった
先生の笛は 妖しい香りがした
あれから 僕らは 白い霧の中へ
お金 恋愛 見栄と世間体
これは 先生の 説教の延長?
そう 人は 優しく 強くなっていく
でもそれは 全部ウソ お芝居を続けるだけ
ひとは 誰も 変わらない 成長などしない
ただ 知識と知恵を増やして 上手く生きているだけ
それを 認めたく 無いだけです