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警察学校拘束体験研修
第3章 お膳立て
***
彼女は里奈の位置を常に確認しながら、何とか上体を起こし、体を里奈の方に向け、「ンッ…ンンッ…ンッ…」と口ごもり声に強弱をつけ、何かを訴えようとしていた。彼女が里奈に背中を見せ、縛られた手首を見せたことで、里奈は何を訴えられているのか理解できた。

里奈はフッと鼻で笑い、「私にそれを解け…と言っているの…?」と口をきけない彼女に聞いていた。

彼女は里奈をしっかりと見つめ、大きく頷いていた。

里奈は腕を組み、彼女を見下ろしていた。

「さっきの2人に聞いたんだけど…やけにあっさりと捕まったみたいね…」
里奈の言葉に彼女は首を激しく振った。

「あなた…わざと捕まったんじゃないの…?」と里奈は彼女の背後に回った。

彼女は警戒心を剥き出しにし、上体を前屈みにし、体の正面を守ろうとした。

里奈は彼女の手首を抑え、「こんなシンプルな拘束から…脱出できないなんて…わざと捕まって…逃げる気がないとかし思えない…」

彼女は「ンッ…」と声を出し、肩を右に左に揺すり、抑えられた手首を解こうとしていた。

「私って…そんなに重要人物なの…?私は何も悪いことをしていないんだけど…」

里奈は手に力を入れ、彼女の体を引き寄せ、後ろから抱きしめた。その手は上着のファスナーに伸び、それをゆっくりと下げていく。

彼女は必死に体を前に前に動かそうとするが、うまくいかなかった。
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