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警察学校拘束体験研修
第4章 水面(みなも)の波紋
「あなたのスキルで…彼女たちのイメージを手助けしてあげたいんでしょう…それはM嬢のスキル…それともS嬢の振りをしたスキル…?」

里奈の言葉に隣のみずきが、「えっ…」と声を漏らした。

里奈はみずきの顔を見つめ、「この人はMだよ…」と笑顔で伝えた。そして美帆の手首に視線を移していた。

「どうして…みずきちゃんの拘束を全て解いたの…?あなたは拘束された時の…体の負担をよく知っているからよね…?」

里奈は美帆の手首にレザーリボンを隙間なく巻き、その圧を維持していた。

美帆の背中が急にピクッと反応した。隣のみずきも驚いていた。

美帆は後ろで手首を組まされ、リボンで縛られている最中、リボンが左右の手のひらに通されたことに気付き、背中がビクッとしてしまった。

それは里奈独特の縛り方だった。通常であれば後ろに組んだ手首に、縄や紐を縦に通して結ぶだけで十分な拘束力を維持できる。だが里奈の場合は組んだ手首に、縦と横で拘束する縛り方をしていた。こうすることで手首の拘束をより強固にしていた。彼女はその際に必ず手のひらに紐なり縄を通していた。それが里奈のお決まりであり、定型だった。美帆の中で遠い過去の記憶が、断片的に甦ってきていた。
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