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愛する男と人妻美香の秘め事
第3章 始まりの時(3)
1週間後、ひらパー近くの駐車場に止めた車中で長い時間、話をした。1時間ぐらいの約束が、気づけば3時間もお喋りしてた。Iくんの私に対する好意の気持ちには気づいていること、でも今すぐにその気持ちには応えられないこと、その他、彼の悩みの雲が吹き飛ぶように言葉を選びながら色々なことを彼にハッキリと伝えた。

分かってくれたかしら?

「Iくんの気持ちに応えられるまで少し時間がかかるけど、それでもいいですか?時間が解決してくれると思う。それまで我慢できますか?」

「色々と話してくれてありがとう。美香の気持ちは良く分かった。我慢するよ」と言ったきり、ハンドルを握ったまま無言で前方を見つめている。

「Iくん、何か私にいい足りないことある?」

「キスしたい」

短い言葉だったが、私の心が大きく揺さぶられる。

(キスした瞬間、もう後ろには戻れない。どうしようかな?)

帰り際、「待って。私の唇が好きって、言ってたよね。キスしようか?キスはさせてあげる。でもここまでよ」

私たちの顔が今までで最も近づく。私の差し出した唇に彼は鳥のついばみのように軽く唇を重ねた。キスをしてその日は別れたが、私の心はとても晴れやかだった。

***************
会う時間こそあまりなかったけど、最初はお喋りするだけの関係だった。でも帰り際にはキスして別れる関係にまで前進した。ここまで来たら、このままで終わる訳ないと思った。いつ、あなたに私の全てをさらけ出せるだろうか。分からないけど、あなたはキスだけの関係が長く続いても何も不満は言わなかった。キスする時、「こうして君の頬に触れ、君の唇にキスできるだけで十分」って言ってくれた。

でも、私がキスだけでは満足できなくなってきているのは、私自身良く分かっていたの。そして、ほぼ時を同じくして私とあなたは職場を辞めた。そこからがあなたとの不倫ゲームのスタートだったわね
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