この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
影を背負った愛~足りない愛を、君に
第34章 初めての二人の特別な父の日~秘密を打ち明けて~②
「彩香。俺だ。大内健治」
インターフォンの向こうから聞こえた低く渋い声に、彩香の心臓が激しく跳ねた。
「……はい、ただいま降ります!」
受話器を置いた彩香は、慌てて玄関の鏡で髪と服装を最終チェックした。
淡いピンクのエプロンを外し、シンプルな白のブラウスに膝丈のスカートという、
でも少しだけ可愛く見せようとした格好。頰がすでに熱い。
エレベーターで1階まで降り、ガラス扉の向こうに健治さんの姿を見つけた瞬間、
彩香の足が少しもつれた。
健治さんは白のボタンダウンシャツにチノパンというカジュアルながらも男らしい装い。
口ひげを整えた精悍な顔に、穏やかな笑みが浮かんでいる。
彩香がそっとドアを開けると、健治さんはすぐに一歩近づき、低い声で言った。
「彩香。お待たせ」
「……健治さん……」
再会の嬉しさで瞳が潤みかけた彩香を、健治さんは自然に抱き寄せた。
軽いハグ。
逞しい胸板と、微かに残る息子のキャッチボールの汗の匂いが彩香を包む。
「楽しみにしてたぞ」
そう囁いた直後、健治さんは彩香の顎を優しく持ち上げ、唇を重ねた。
「ん……っ」
エントランスホールという微妙に人目のある場所で、しかし短く熱いキス。
彩香はびっくりして目を丸くし、すぐに耳まで真っ赤になって健治のシャツを掴んだ。
「……もう、急に……」
「我慢できなかった」
健治さんは口ひげの端を軽く指で触れ、意地悪く微笑んだ。
彩香は恥ずかしさで俯きながらも、嬉しそうに彼の腕に寄りかかった。
エレベーターに二人きりで乗ると、健治さんは再び彩香の腰を引き寄せ、もう一度軽く唇を重ねた。今度は少し長く、舌先が優しく触れる程度の甘いキス。
「ふ……健治さん、エレベーターで……」
「誰もいない。今だけだ」
彩香は健治さんの広い胸に顔を埋め、照れくさそうに小さく身をよじった。
心臓の音が自分でもうるさい。
インターフォンの向こうから聞こえた低く渋い声に、彩香の心臓が激しく跳ねた。
「……はい、ただいま降ります!」
受話器を置いた彩香は、慌てて玄関の鏡で髪と服装を最終チェックした。
淡いピンクのエプロンを外し、シンプルな白のブラウスに膝丈のスカートという、
でも少しだけ可愛く見せようとした格好。頰がすでに熱い。
エレベーターで1階まで降り、ガラス扉の向こうに健治さんの姿を見つけた瞬間、
彩香の足が少しもつれた。
健治さんは白のボタンダウンシャツにチノパンというカジュアルながらも男らしい装い。
口ひげを整えた精悍な顔に、穏やかな笑みが浮かんでいる。
彩香がそっとドアを開けると、健治さんはすぐに一歩近づき、低い声で言った。
「彩香。お待たせ」
「……健治さん……」
再会の嬉しさで瞳が潤みかけた彩香を、健治さんは自然に抱き寄せた。
軽いハグ。
逞しい胸板と、微かに残る息子のキャッチボールの汗の匂いが彩香を包む。
「楽しみにしてたぞ」
そう囁いた直後、健治さんは彩香の顎を優しく持ち上げ、唇を重ねた。
「ん……っ」
エントランスホールという微妙に人目のある場所で、しかし短く熱いキス。
彩香はびっくりして目を丸くし、すぐに耳まで真っ赤になって健治のシャツを掴んだ。
「……もう、急に……」
「我慢できなかった」
健治さんは口ひげの端を軽く指で触れ、意地悪く微笑んだ。
彩香は恥ずかしさで俯きながらも、嬉しそうに彼の腕に寄りかかった。
エレベーターに二人きりで乗ると、健治さんは再び彩香の腰を引き寄せ、もう一度軽く唇を重ねた。今度は少し長く、舌先が優しく触れる程度の甘いキス。
「ふ……健治さん、エレベーターで……」
「誰もいない。今だけだ」
彩香は健治さんの広い胸に顔を埋め、照れくさそうに小さく身をよじった。
心臓の音が自分でもうるさい。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


