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第8章 闇と病み

向かいに見える大きな港が凄くキラキラしていて

まるで蜃気楼のように揺らめいていた

『この時期は綺麗に見えるんだよ。ｲｨ感じだよな』

目の前に広がる真っ暗な海が揺れる

青白く何かが光っている光景がまた幻想的で息をのんだ

『この…青白い光ってるのは何？』

『それはﾌﾟﾗﾝｸﾄﾝが水流で自発光してるんだよ。春はﾌﾟﾗﾝｸﾄﾝの量が一気に増えるから魚も活性化してうまく行けば釣れるんだよなぁ～』

と説明してくれた

ﾌﾟﾗﾝｸﾄﾝと聞くとピンと来なかったが、その光景が凄くて

真っ暗な海に引き込まれそうなくらい屈んで見入っていた