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第8章 闇と病み

『…も…無理…ぃ…』

何度も何度も昇りつめ身体から力が抜けていく

ただ康樹の存在だけが身体の神経を貫き通し

意識を手放すことを許さなかった

『無理って言いながら…すげーピクピクして俺の離さないぜ…奈緒はイヤらしいな…そろそろ出して欲しい？』

『おねがっ…ぃ！…イって…イってぇぇ！』

また迫り来る快楽に少し恐怖を感じ懇願するように康樹に言う

『奈緒…イくの我慢しろよ…俺がいぃって言うまで…』

今まで以上に激しく腰を打ち付けられ康樹が後ろから首筋にキスをする

我慢していても漏れる悲鳴に近い喘ぎ声

『う…奈緒もう少し…キツ過ぎ…我慢…しろ…』

『ひっ…んーっ！んーっ！…も…だ…めぇっ！』

『…ぅあ…奈緒…もう…いぃよ…イくよ…ああっ！』

羽交い締めにされるようにアタシを抱き締め康樹の熱い部分を一番奥に沈めた

アタシが震えているのか康樹が震えているのか解らないくらい

お互いの収縮を感じ真っ暗な海の波ように寄せては引く律動に身を預けた