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会議室で貫かれた私
第1章 第一話
うちの課長はとても尊敬できる人です。
リーダーシップもあるし、部下の責任もしっかり取ってくれます。
だから人望が厚いし、私たち若手女子からも人気があります。




人を褒めるときはみんなの前で大きな声で褒めてくれます。
「○○くん、よくやった!」
「○○さん、素晴らしい!」
って。




反面、怒るときは誰もいないところで怒ってくれます。
「おい、○○、ちょっと...」
そう言って会議室なり屋上に連れて行かれます。
そこでみっちり叱ってくれます。
みんなには「あーあ、叱られた」ってバレバレだけど、直に見られてないだけ怒られるのもそんなに苦痛じゃないんです。




しかも私はすっごいマゾ気質。
そのときの課長の声や視線や態度がたまらないんです。
Sっ気満タンで、身体がゾクゾクするほどです。
だからあんなことも起こってしまいました。




あれは私が課長にお得意様からの伝言を伝え忘れ、危うく契約がパーになってしまいそうになったときのことです。
怒り心頭の課長が私を呼びつけました。
「柏木さん、ちょっといいかな?」
その語気はフロア全体を凍らせるほどの勢いがありました。
私は「はい」と力なく答えましたが、内心、『課長に叱られるわ』ってちょっぴり喜んでいました。




連れて行かれたのは会議室です。
課長が「使用中」に札を差し替えて、私をエスコートするように会議室に招き入れました。
そこで叱責の雨あられ...。
冷たい視線。
睨みつけるような眼差し。
横柄に見える態度と物言い。
でも、根底には部下への愛があるのはわかっています。

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