この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
万華のむつごと
第4章 翌年の夏祭り
一年が過ぎ、14歳になった透子は再び金魚の模様の浴衣を羽織った。

背が伸びたせいで裾から足首が覗いてしまっているけれど、新しい浴衣に変える気はなかった。

社殿の前に立ち、行ったり来たりして時間を過ごした。

社殿の前からは参道に沿って延々と立ち並ぶ露店と、人々の群れがよく見えた。

その人ごみから二人の人影が飛び出してこちらに来るのを何度も夢想した。

十時を過ぎ、人は少なくなり、露店の灯りが消えていく。

社殿の前の石段に座り、透子はそこで初めて泣いた。

祭の賑わいが、透子の寂しさをあざ笑うようだった。誰も自分の想いを解ってくれる人はいないのだ。分かってもらおうとも思わない。透子は胸の奥で呟いて、暗がりでうつむき、涙が止まるのを待った。
/20ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ