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『帰り花の夜に』~義母の静謐なる背徳
第2章 義息~超えてはいけない境界線(1)
溢れ出た唾液が、顎の先を伝って音もなく零れ落ちる。張りつめた肉棒の模造をその根元深くまで咥え込み、私の鼻先は、それを握り締める己の冷たい手の甲に触れていた。喉の奥が狭く痙攣し、抑えきれない嗚咽が漏れる。そのかすかな咽びの振動が口内の異物を震わせ、同時に、下腹の奥底に燻る熱い疼きをいや増していく。
口枷のようにそれを咥え込んだまま、無心に腰を跳ねさせる。上では熱い口腔でそれを犯し、下では自らの指で秘肉を抉り、貪る。上下から立ちのぼる淫らな水音が、静まり返った闇の中で濃密に重なり合っていた。
身体は、甘美な毒に溺れるように激しく弓なりに反りかえる。乱れた黒髪が濡れた肩に張りつき、滴る汗が白く浮かび上がる鎖骨の窪みを伝っていく。深く呑み込んだまま漏れ出そうになる喘ぎを必死に押し殺し、ただ悶えるように全身をよじらせた。
「いちくん……あっ、だめ……」
不意に快感の濃度が跳ね上がり、爪先まで灼けつくような電流が走った。腰が激しく跳ね、深く咥え込んだまま、私は乱れたシーツの布地を爪が食い込むほどに握り締めて悶絶する。
声など出ようはずもない。ただ肉体ばかりが、波打つように小さく震え続ける。荒く乱れた吐息を刻み、やがて、寄せていた激浪が引くように静寂が戻ってきた。
深い闇の中、深く埋められていたそれをゆっくりと引き抜く。腿の内側には、冷えゆくぬらめいた感触だけが取り残されていた。
それを引き出しの奥へと仕舞い込み、私は火照った顔を湿ったシーツに強く押し当てた。
明日になれば、あの子を咎めなくてはならない——理性はそう呟きながらも、指先に焼きついて離れない背徳の熱を、私にはどうすることもできなかった。
口枷のようにそれを咥え込んだまま、無心に腰を跳ねさせる。上では熱い口腔でそれを犯し、下では自らの指で秘肉を抉り、貪る。上下から立ちのぼる淫らな水音が、静まり返った闇の中で濃密に重なり合っていた。
身体は、甘美な毒に溺れるように激しく弓なりに反りかえる。乱れた黒髪が濡れた肩に張りつき、滴る汗が白く浮かび上がる鎖骨の窪みを伝っていく。深く呑み込んだまま漏れ出そうになる喘ぎを必死に押し殺し、ただ悶えるように全身をよじらせた。
「いちくん……あっ、だめ……」
不意に快感の濃度が跳ね上がり、爪先まで灼けつくような電流が走った。腰が激しく跳ね、深く咥え込んだまま、私は乱れたシーツの布地を爪が食い込むほどに握り締めて悶絶する。
声など出ようはずもない。ただ肉体ばかりが、波打つように小さく震え続ける。荒く乱れた吐息を刻み、やがて、寄せていた激浪が引くように静寂が戻ってきた。
深い闇の中、深く埋められていたそれをゆっくりと引き抜く。腿の内側には、冷えゆくぬらめいた感触だけが取り残されていた。
それを引き出しの奥へと仕舞い込み、私は火照った顔を湿ったシーツに強く押し当てた。
明日になれば、あの子を咎めなくてはならない——理性はそう呟きながらも、指先に焼きついて離れない背徳の熱を、私にはどうすることもできなかった。

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