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ほしいままに
第15章 俺は彼女を壊したくない(後藤将行)
以前見た、あまりにリアルな森川澪奈との夢を思い出してしまう。
脳裏に繰り広げられる淫靡な妄想に幕を下ろすように、俺はきつく目をとじ、体をこわばらせた。
じっと立ち尽くすが、長い時間上げ続けている両腕の筋肉が疲労し始めている。
まさか、抱きしめ返すわけにもいかない。
しかし、今のこの森川澪奈を拒んだり突き放してはだめだ、という直感が働いている。
ここで彼女との間に隙間を作ってしまったならば、その瞬間に彼女が壊れてしまいそうな気がしたのだ。
「支店長」
少しだけ甘さを含んだ声で森川澪奈が囁いた。

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