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ほしいままに
第31章 半年ののち
将行さんのそばにいることはできなかったけど、私はこの半年、心の中では将行さんのことだけを求めつづけてきた。
時々、抑えがたい性欲に体が蝕まれる感覚に悶えた夜もあった。
だけど、一人静かに自分の欲望と向き合い、その奥にある想いを探し続けた。
そして、男の体に依存する必要はない、そう思えるところまでたどり着いた。
そして今、こうして将行さんに抱かれて、はっきりと分かった。
私は将行さんを愛したいのだと。
私の心は、新しく生まれ変わったのだ。
まるで初めて会うような再会。
この時が来るまで、とても長い逃避行を続けていたような気がする。
引いた腰を、また深く押し付け、最奥を突かれる。
「愛してる」
熱い吐息とともにゆっくりと吐き出すように将行さんは言って、私の奥にその思いを解き放った。
熱いものが私の蜜壺をジュクジュクに濡らす。
ゆっくりと、絶頂の波が近づいて、将行さんがいざなう、深く温かな場所へと、ゆっくり、沈んでいく。
将行さんは私の上に覆いかぶさると、汗に濡れた腕で抱きしめた。
胸が、高鳴る鼓動で震えている。
「こんどこそ、俺のそばにいてくれないか」
将行さんが言った。
その背中を抱きしめ返して、涙が零れそうな目をぎゅっと閉じた。
「私も、将行さんが歩く道の隣を、歩いていきたい」
誓いにも、祈りにも似た、胸からこみ上げる熱いものが、言葉となってこぼれ出た。
~『ほしいままに』 終 ~

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