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ほしいままに
第20章 私はあの人が欲しい(森川澪奈)✩
私は着ていたものをすべて脱ぎ捨てて、ベッドに乗った。
この人のことを、私の方から求めるのは初めてだ。
布団をめくり、裸でその体にしがみついた。
この人の手のひらはいつも、発熱しているかのように温度が高い。
この手が一日に何十もの女の性器に触れているのを想像するけど、ピントが合わないオペラグラスを覗いているように、イメージが湧かない。
おそらくこの人は、私の性器をつついたり、撫でまわしたり、抓ったり、指を入れたりする時にだけ、蕩けるような顔をするのだろう。

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