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ほしいままに
第24章 光


春江さんは私の付き添いを名目に、本当は監視している立場なのは分かっている。

どんな人が見舞いに来るのか、私が何をしているのかを見張ってお父さんに報告する役割だ。

これまで春江さんは、つねに私の交友関係やプライベートに目を光らせ、逐一お父さんに知らせてきた。こうした過干渉はもう、私にとっては日常のこと。

だから春江さんは、私が後藤支店長と無断で病院を出ようとしているのを止めに入ると思っていた。


だけど彼女は、私たちに「行ってしまう前に話を」と言った。

───春江さん、どうして私を止めないの?後藤支店長に何を言うつもりなの?



私は落ち着いていられなかった。
後部座席の窓に額を寄せ、二人がいるはずの病院の入り口の方に、じっと視線を貼り付けていた。


~第24章 光 終~
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