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ほしいままに
第30章 終焉
目を覚ますと、朝日が白いシーツを照らしていた。
隣に澪奈の姿がない。
俺は上半身を起こして部屋を見渡した。
彼女の気配はもうすでに部屋から消えていて、まっさらな布についた皺が幾筋かの影を作り、先ほどまでそこに眠っていた澪奈の余韻をかすかに残しているだけだった。
俺は乱れた髪のままの頭を抱え、うずくまった。
こうなるような気が、どこかでしていた。
しかし、実際に澪奈が姿を消した今、想像以上の落胆と絶望が俺を襲った。
頭が重く、目頭が痛い。
まるで自分の体の一部をもぎ取られたような痛みと心細さと不安で、澪奈の名前を呼ぼうとした。
呼ぼうとしたが、声にならなかった。
名前の代わりに俺からこぼれ出たのは、掠れた涙声だった。
~第30章 終焉 終~

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