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ほしいままに
第4章 僕は彼女を”堕とし”たい(香宗我部優)
他の男と付き合う気は起きても、僕とはそういう関係にはなりえない。そういうことなのか?
言葉の意味を探るような気力はもはや僕には残っていなかった。そもそも、フラれたくらいで理由を問い詰めるほど、一人の女の子に執着するような男ではない。
「そうか」
僕はそれだけ言って、残ったビールを飲み干した。
彼女を置いてすぐにこの場を立ち去ってしまいたかったけど、そうするわけにもいかない。
「じゃあ、行こうか。あまり遅くなっちゃまずいし」
僕は言って、伝票を手にした。
森川澪奈も席を立って、僕にまた、笑顔を向けた。まるでさっきの告白など、なかったかのように───。
今まで抱いていた好意がぐるりと背中を向けて、憎悪に変わる。

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